わらじ祭り

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ギリシャ神話によく似た志摩の神様たち

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波切の神様たち

國狭槌神(くにのさつちのかみ)

その他祀られていると推測できる神

天忍穂耳尊 瓊々杵尊 彦火火出見尊(山幸彦) 鵜葺草葺不合命

豊斟渟尊 泥土煮尊 大戸道尊 面足尊

豊玉姫命(彦火火出見尊の妻・本来の祭神?)

國狭槌神の同一神

豊玉姫命(伊雑登美神)、八上姫命

三穂津姫命または須勢理姫命(琴平社)、玉柱屋姫命(伊雑皇大神)、弟棚機、豊受大神

市杵島比売命(春日社・比売神)=弁財天

多紀理比売命(春日社・比売神)

文殊菩薩=妙吉祥、八面天女

※文殊菩薩は民話上の豊玉姫命、三穂津姫命、豊受大神、八上姫、雪女などと同じ。

※八面天女は吉祥天と弁財天の同一神、八大龍王の徳叉迦の娘

他の神話で酷似した神

アルテミス(月の神)、ペルセポネとアフロディーテ・ビーナス(エレウシスの秘儀のネサレテ)

ヘスティア(竈の神)

ブリュンヒルデ(ペルセポネと豊玉姫に酷似)

名乗り・火祭り わらじ祭り

志摩の民話の主となる神様・波切の古名に関わる神様

國狭槌神

波切神社の主神の神で、神代七代の神様です。

志摩の國狭槌神は熊野速玉大社の神と見られ、市内で祀られている場所は、波切神社、磯部神社、立石神社、安乗神社などに祀られています。

市内では伊雑宮の御田に関係する地域に祀られ、五知、桧山は伊雑宮の祭事を行う6クのうちの2つが磯部神社に合祀。残りの神社は御田の際に磯部の川を上る豊玉姫が通るルート(出発点の立神、通過点の波切、安乗、終点の磯部(五知、桧山))に祀られています。五知の名前はこの神様に由来していると見られ、五知は文珠菩薩の剣を表します。この地域は熊野信仰が強く、文殊菩薩を國狭槌神として祀っているのが熊野那智大社と熊野速玉大社となります。尚、通過点の船越、波切、安乗には天白神が祭られています。

この神様のもう一つの姿がローカルな信仰で豊受大神。三穂津姫命と同一視される神様です。

文殊菩薩の化身でも有るので、日本書紀とはちょっと違い、女性神の様です。

伊雑宮の伝承は、鳥が稲穂を咥えて降り立ったことから始まります。三穂津姫命の伝承とほぼ同じです。大己貴神と三穂津姫命を祭ったのが御座の金毘羅さんで、丹波、丹後などの各地方で三穂津姫命のもう一つの姿が豊受大神、海の中の姿が市杵島比売命、その姉7人が北斗七星の天白神となり、志摩で数多くの民話の根幹を成す神様となります。

本来は男性神ですが、神様の性格から稲の神として同一視されてしまったようです。

実際には神様には性別は関係なく、どちらを取っても良いそうです。

わらじ祭りもその一つで、草鞋はこの神様の御神体と一ということになります。波切の古名、「菜切」はこの神様の天上の姿、織女星の傍らの平行四辺形、菜切星(織姫の台所)と同一のもので、波切の古名の由来の一つとも言えます。

※参考 →天照皇大神・素戔嗚神から國狭槌神に至るまでの系図

文殊菩薩と飛天の関係

中国の伝承に影響を受けている様で、清朝の祖、愛新覚羅氏の祖は女真族ですが、女真族は文殊菩薩を祖としています。女真族の愛新覚羅氏の伝承にも天女の伝説が存在し、天女の伝説と似た伝説となっています。志摩との接点は、元寇で志摩の海賊が九州に派遣されたときに相当しますから、この辺りで伝承が混在しているのかもしれません。

異形の者が妻になる

この祭神の特徴は異形の者が妻になるという特徴を持っています。 豊受大神と三穂津姫命は天女、豊玉姫命は八尋和邇。何れの場合も夫に正体を見られてしまうと去ってしまうという神話になっています。まったく同じコンセプトが、雪女、鶴の恩返しなどです。

天地開闢の神々と皇祖神の八皇子

日天八王子という名前は日天が天上、八王子が八皇子神という意味のようです。

一般的に八王子神は天真名井で誕生した八柱の神様、五男三女神を指しますが、主に明治時代に制定されたもので、本来は異なるものが多いようです。

そこで、この地域の日天八王子をチェックしてみると、八王子は元は八皇子と書きます。

同時に日天八王子の場合、熊野那智大社または熊野速玉大社の國狭槌神(文殊菩薩)と言う事が既に分かっていて、五知の地名の由来になっています。、

皇は皇祖神を意味します。この為、相差石神神社では神明社として祀られています。

國狭槌神を祭り、周囲に山幸彦の民話をもつものがいくつかあります。実はこの神様たち、周囲の神様の組み合わせから、波切神社の場合は熊野那智大社の八社または熊野速玉大社の中四社と下四社の神様たちのようです。他の社の神さまが、堂の山の仏像、桂昌寺、大慈寺の仏様たちになります。國狭槌神に加え、天忍穂耳尊、瓊々杵尊、彦火火出見尊、鵜葺草葺不合命、豊斟渟尊、泥土煮尊、大戸道尊、面足尊の神々がその正体です。

この神様を加えると離れ離れになっていた神様の系統が見事に繋がります。

同時に熊野那智大社・速玉大社を模した堂の山の祭神の欠落部分も補完されます。

※参考 →天照皇大神から神武天皇に至るまでの系図

天忍穂耳尊、瓊々杵尊、彦火火出見尊、鵜葺草葺不合命は神武天皇まで続く皇祖神で他は、天地開闢時の神様たちです。彦火火出見尊は民話では、大滝に住んでいた神様です。天忍穂耳尊は天照皇大神の息子で瓊々杵尊と荒見天神の神である天照國照彦天火明櫛玉饒速日尊(天火明)の父になり、瓊々杵尊は大山祗神(山祗社)の娘、此花咲夜姫(大里の浅間神社の神)の夫となり、その息子が彦火火出見尊(大滝の祠の神)、さらにその息子が鵜葺草葺不合命で火祭りの主人公、神武天皇の父になります。

豊玉姫命

もしかすると、本来の祭神は、豊玉姫命かもしれません。倭姫命世記などには豊玉姫命や鮫は登場しますが、玉柱屋姫命などは登場しません。志摩の天白神の2面性(昴と北斗七星)や、伊勢神宮外宮の神楽歌は昴を指しているようですし、この地域の北斗七星の天白神は文殊菩薩所縁の物で、実際の御神体は隕石(安乗)で、波切は天白の隣接した地名に石星谷(石干谷の古名)の地名が残っています。外宮の神楽歌も天白については北斗七星以外の物を指しています。また、この祭神が祭られているところは豊玉姫命に所縁のある地域です。波切の天白も安乗の天白も同一の物と推測できますから、この場合は天の魂魄の昴の方を指し、豊玉姫の7人(実際は8人で1人は雨の為、見えない)の子供が昴になります。

意外にそっくりギリシャ神話のペルセポネと豊玉姫命、多岐都比売命

多岐都比売命以外のこの2者、何れも春の訪れとともに海から上がってくる神です。ギリシャでは「エレウシスの秘儀」という儀式で、ペルセポネが黄泉から帰還するシーンがあります。わらじ祭りでは「エレワカ」と言う歌を歌いますが、「ワカ」は「和歌の浦」の事で、「エレ」が謎です。韋夜神自身もギリシャ神話のイアソンにそっくりですから、意外と繋がっているのかもしれません。「エレシウスの秘儀」には紀元前、ペルセポネ役をフリュネと言う女性が演じ「海から上がるビーナス」のモデルになったとも言われています。

ここで、ちょっと思考を変え、因幡の白兎の話に当ててみると面白いことが見えてきます。

波切神社のある崎山(佐芸山)は、鳥の鷺から来ています。旧郡名の佐芸郡の佐芸も同じ。伊雑宮の始まりは白鳥(恐らく白鷺のコサギ)が稲穂を運んだことから始まります。田起こしと同時に白鷺が田に舞い降り、餌を探します。田の農作業を告げる鳥と言う事になります。田起こしの後に来るのが豊玉姫に連れられた和邇の一団で水を張りにくるわけです。白鷺は代かきが済んでドジョウなどが戻るまで暫くの間、田んぼから追い出されてしまう事になります。

この和邇たちがへそを曲げてしまうと、干ばつになり白鷺は飢えてしまいます。羽根が抜け落ちたりします。

因幡の白兎はちょっと見方を変えると、季節の変わり目を基にしたものと気が付きます。

和邇は安産の象徴、豊玉姫命の従者なので春を告げるものです。一方、白兎は冬毛のウサギです。

春の訪れとともに毛が茶色に変わらなければならないのに白色のままです。和邇は織姫でもあるので、糸の材料にもなる冬毛をむしり取られてしまいます。そこに大国主が訪れ、塗ったのが夏毛色したガマの花。

つまり、冬から夏への変化を民話にしたのが、「因幡の白兎」ということになります。

ギリシャ神話では、ウサギはアルテミスの化身です。

海から上がるビーナスと豊玉姫命

ここで、「エレウシスの秘儀」に戻ると多岐都比売命とセイレーンは何れも急流の神でセイレーンはペルセポネの従者となります。多岐都比売命と豊玉姫命を同一に見立てれば、緒と話は面白くなります。「エレウシスの秘儀」でペルセポネを演じた女性の名前がフリュネで「ガマガエル」と言う意味です。ガマガエルの毒には消炎効果があるので白兎の傷を治す話はこの辺りから来ているのかもしれません。

因幡の白兎の八上姫命は須世理姫命が苦手です。補陀落渡海の信仰では須世理姫命も和邇たちと同じ海の中の出身なので苦手としているのかもしれません。

この神話を元に作成されたと思われるのが、ウルトラマンの「真珠貝防衛司令」の回に登場するガマクジラ。

さらに、この「海から上がるビーナス」の絵を所持していた人が、イスカンダル双角王(アレクサンドル3世)で、宇宙戦艦ヤマト2199、フラクタル、ヱヴァンゲリヲン新劇場版などに多用されています。

弟棚機と七夕の浜送り

弟棚機は七夕の織姫でもありますが、七夕の際に波切ではちょっとした民間信仰の祭事があります。1年に1度この日、海女の何人かは「浜送り」と言って海で亡くなった方の魂を彼岸に送る神事をします。文殊菩薩の信仰と七夕が融合した信仰です。

東北では坂上田村麻呂の祭神

この地方にはあまり関係有りませんがこの織姫は岩手県の姫神山の祭神でもあります。

岩手山を対の山(牽牛)とし、中間の川を天の川に見立てています。

 

怪獣にされた神様・スターウォーズのヒロイン

ゴジラで知られる円谷英二の正カメラマンとしての初のロケ地が波切です。ロケ地近くにある神が星神社で祭神は北斗七星ということになりますが、英二は自身の誕生日を七夕、つまり国狭槌神ゆかりの日に定めます。姉の天白神は養蚕の神でもあるので、蚕蛾をモスラに見立てています。

親のモスラが、国狭槌神、子のモスラが韋夜神と下照姫ということになります。

「モスラ対ゴジラ」ではダンダラボッチをモデルにしたゴジラが、ダンダラボッチの民話同様、韋夜神の子モスラ達に退治されてしまいます。

この円谷英二のファンが、ジョージ・ルーカス、スティーブン・スピルバーグで、スターウォーズではレイア・オガーナとして登場します。

 

琴平社:大己貴神(琴平社・三穂津姫の命の夫・桂昌寺の大黒天)

韋夜社:韋夜神(この神様の子供とその妻たちです)

星神社:星神(天白神・7人の姉)と七本鮫