わらじ祭り

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漫画・小説に登場する波切の神様たち

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ギリシャ神話によく似た志摩の神様たち

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波切の神様たち

天白神(天白羽鳥命・天羽槌雄神・倭文神建葉槌命)

七本鮫・天魄神

ギリシャ神話のプレアデスの乙女

火祭り わらじ祭り 伊雑宮の御田

2つの姿をもった天白神

天白神は北斗七星と昴の神です。志摩の神は天上では2つの姿を持つものがあり、この神様もその一つです。

星辰信仰では北斗七星、神楽歌では月の輪に舞う星と言うことになります。

天白神にはもう一つの書き方があり「天魄神」と書きます。星の世界で「魄」は星団を表します。志摩市内には波切と船越と安乗に祀られ、波切は天白神、安乗は天魄神と書きます。船越では北斗の木として祀られています。ここで、この神様は何者かと言うと豊受大神の7人の姉であると同時に、豊玉姫と一緒にいる7人の童子でもあります。北斗七星が7人の姉、昴が童子となります。

月に舞う娘たち〜昴としての天白神は雨の神〜

伊勢神宮外宮、諏訪大社の神楽歌には「天白は星の次第の神なりや月の輪に舞え」、「天白は星の位の神なりや月の輪に舞え」と歌われています。天白の「白」は月の輪に舞うことから、月の通り道、「白道」から来ているのかも知れません。

月の輪は気象現象の1つで、雨の予兆となっています。俗に言う「月の笠」の事です。転じて、水田に水を呼ぶ神。天白川などもこの神様に由来しているのかもしれません。

この神様、後で書きますが伊雑宮に上ってくる7本鮫の正体です。7本鮫と一緒に川を上る神様が豊玉姫命(伊雑登美神)ですが、この神様のもう一つの役目は潮満玉で水田に水を引くこと。雨の神様と、水を引く神様の助力により水田に水が引かれるという意味を表しています。

北斗七星の乙女たち〜天で機を織る豊受大神の姉たち〜

北斗七星の信仰の場合、妹の豊受大神(弟棚機・伊雑宮の玉柱屋姫命)同様、機織りの上手な神様達なので機織りの神様となります。これが北勢地方で信仰されている天白神です。なぜ天白神が機織りの神様なのかは7本鮫の民話の中にヒントが隠されています。

古語拾遺では機織りを人に教えた神。北勢で多く祀られている天白羽鳥神の同一神。

波切の天岩戸信仰の神

波切には天岩戸信仰があります。岩戸の整備などに大八車を連ねていったとされています。

天岩戸で、機を織ったのがこの神天羽槌雄神です。

七本鮫の正体

伊雑宮の民話では豊玉姫の従者は7本の鮫です。豊玉姫の通るルート2ヶ所には海底に鳥居があり、1ヶ所は波切神社と大王島の間、もう1ヶ所は安乗神社と大倉島の間にあるとされています。天白神はこの2ヶ所しか祀られて居らず、また波切の天白神の祀られている桂昌寺(本尊は大黒天・大己貴神)の元の位置は、豊玉姫が元住んでいた大滝の上流に当たります。

志摩ではこの2つの性格を巧に使った民話が伊雑宮に登る七本の鮫の話です。

御田の際に磯部の川を上ってくるとされ、一尋鮫とされています。豊玉姫も八尋鮫に変わることが出来るのですが上に乗ってくるようです。

民話では漁師に一本食べられてしまい7本が6本になってしまう事になっています。

神話の中の天白神

実は、この話は神話の中の一節だと気がつきます。

七本の鮫は天白神なので豊受大神の7人の姉達です。そして姉達の職業は天御中主神の回りの世話をすることで、妹の豊受大神自身が織姫ですから、姉達も織物の神でもあります。天御中主神と天照大神は何れも太一で星の世界では同一神になります。天照大神の機織り小屋で働いていた天女たちがこの姉達と言うことになります。(これが北勢地方で信仰されている天白神の正体です。)

食べてしまった漁師を漁師の神、素戔嗚尊に置き換えると、機織り小屋で大暴れしたあげく1人を殺してしまいます。これが食われてしまった鮫。そして天照大神は天の岩戸に隠れ、素戔嗚尊は神様達にコテンパンにされてしまいます。鮫を食べた漁師も同様の憂き目を辿っています。これが、恵里原の天の岩戸へと話しが繋がることになります。

わらじ祭りの7人婆さん

わらじ祭りでは、この7人を7人婆さんと呼ばれる女性達が担い、草鞋を海に流す時にエレワカと呼ばれる歌を詠い、妹に相当する御神体の草鞋を海に送り出します。

伊雑宮では、沖を通る七本の鮫に倭姫命が導かれ、伊雑宮の場所にたどり着いたと有ります。伊雑宮の御田、わらじ祭り、潮かけ祭りに関する神様は、倭姫命の母、日葉酢媛命 の故郷の丹波国の神様達が主となっています。

ギリシャの神 どこか日本の話に似てる

ギリシャ神話では昴がプレアデスの乙女に相当します。この神様、アルテミスの従者で波切でいえば國狭槌神。北斗七星の場合は、大熊座のしっぽですが、大熊座はカリストでアルテミスの添名でもあります。アルテミスの化身です。プレアデスの乙女の話もそっくりでメロペとオリオンの話は素戔嗚尊と機織り小屋の娘の話とかなり酷似しています。

豊玉姫と天白神は志摩の子供たちの親神

鮫は卵胎生の魚で安産の象徴とされています。豊玉姫が安産の神と言う信仰はこの鮫の特徴に由来します。

磯部六クでは伝承でこの鮫の子孫と言う事になりますので、天照大神(天御中主神)の娘達の子孫と言う事になります。また、この鮫の通る地域の子供達は「磯部の川で拾われた子」と呼ばれていますので、豊玉姫命もしくは天白神の子供と言う事になります。この例えは、出発点、通過点、終点の地域と浜島町の一部以外ではほとんど聞かれない言葉ですのでこの鮫に由来していることがわかります。

志摩の天白神は空から舞い降りた星のかけら

安乗神社の天白神の御神体は隕石です。波切の場合は石の仏像が祀られています。さて、この天白神、波切と安乗には1つの共通したところがあります。何れも、隕石に纏わったものです。安乗は御神体そのものですが、波切は隣接する石干谷と呼ばれる地区の名前の由来となっています。元は石星谷と書き、石の星が落ちてきた事に由来しています。天白と言う地名は信仰に基づく後付けですから、安乗同様、隕石に纏わる信仰が存在していることになります。

日天八王子:國狭槌神(同一神の豊受大神は妹)

伊雑宮皇大神:倭姫命(七本の鮫に従い伊雑宮の地にたどり着いた)