わらじ祭り

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天照皇大神・素戔嗚神から國狭槌神に至るまでの系図

民話から独自に拾い出した構成です。この為、通常の神話とは親子関係が異なります。

基準は、星の同一神を中心に構成されています。

ほとんど丹波国の民話に近いもので、天御中主命の子供が豊受大神と七人の姉になり、古い羽衣伝説と言われています。羽衣を隠された末の妹が豊受大神。先に天に帰った七人の姉は北斗七星となり、天白神に相当します。後に帰った妹、豊受大神は織女星。織女星の同一神が弟棚機。その同一神が玉柱屋姫命。玉が星、屋は夜で「星の柱の夜の姫」=「天の川の姫」と言う事になります。

羽衣伝説の同一神が三穂津姫命と須勢理姫命。星の神様なので海の中の姿が市寸島姫命。その同一神が多紀理姫命。多紀理姫命の娘、下照姫が兄の阿遅志貴高日子根神を歌に表す時に登場する弟棚機は二人の母の事です。陸の上の姿が稲の神。七本鮫の通り道にいるのが國狭槌神で稲の神と言う具合です。

大己貴神と婚姻関係に有る神様の子供たちが、韋夜社の神様たちになります。

かなり、ギリシャ神話に酷似しているので、ギリシャ神話の神様に相当する部分を枠で囲っています。

男性神か女性神か悩む國狭槌神

この地方の場合は単一神です。日本書紀には男性神と書かれていますがそれ以外は単一神です。この地方は日本書紀とは違うので実際には男女何れでも問題ないわけです。

気がつけばアルテミスと文殊菩薩が同一神

この系図、結構ローカルな系図と思ったら、文殊菩薩の繋がりに酷似しています。

空に帰ってしまう話は中国の清朝の話にも登場し、清朝の祖先は文殊菩薩とされています。

しかも、市寸島姫命の別名は弁財天。同一視される吉祥天も文殊菩薩の化身。

つまり、「アルテミスの枠で囲った部分」+「弟棚機」が文殊菩薩と同一になるわけです。

祭神 ギリシャ神話の祭神
天照皇大神 太一(北極星)・太陽 デメテル
天御中主神
天白神 北斗七星・プレアデス星団 アルテミスの同一神・プレアデスの乙女
七本鮫
豊受大神 月・織女星 アルテミス
三穂津姫命
弟棚機 織女星
玉柱屋姫命 月・織女星
國狭槌神
市寸島姫命 月・織女星(海の中)
多紀理姫命

神道が先か仏教が先か

この場合は、豊受大神宮の信仰なので神道が先です。神道と言っても、現在の様に日本書紀や古事記の様な神道ではなく、原始的なもので有ったようです。

注目点は、仏教の公伝と伊勢神宮の建立時期。外宮の建立時期は5世紀半ばで、仏教は6世紀です。

この中で、豊受大神が伊勢に来た話が存在しますが、この話の基となった「料理が上手い」と言う話は神様の台所を司っていた話になり、天の羽衣伝説の基となったものです。ところが、この話は文殊菩薩の話と同一です。つまり、「6世紀以降に作られた話」か逆に、「日本発の文殊菩薩の話」かとなります。

10世紀から11世紀にかけ、日本全国で文殊菩薩の一大ブームの様なものが有ったようで、この頃に文殊菩薩の信仰が入って行ったのかもしれません。倭姫命世記には伊雑宮の項目で玉柱屋姫命が登場しないので、それ以降に文殊菩薩の信仰が入ったのではと思われます。

源氏と度会氏の融和策の名残?

文殊菩薩の一大ブームが起きたところを見ると、大抵は度会神道の場所で起きています。

元々は、伊勢神宮の外宮は多気郡にあり、丹波から来たものではないと見られています。

度会氏の元は磯部氏で、志摩市の磯部(旧石部)にも関係していることがうかがえます。

また、国府神社などの祭神も度会神道独特の物です。

注目点はわらじ祭りや御田が始まったとされる時期。源平合戦で伊雑宮は源氏方の熊野の海賊たちにより破壊されます。この頃までは、伊雑宮は熊野とは反対の勢力だった事が想像できます。

合戦が終わったころ祭りが始まります。豊玉姫の移動ポイントに文殊菩薩である日天八王子が祭られていることなどからも、敵対していた勢力同士の神が融和しています。

融和策が取られた名残かもしれません。

出来事 時期 備考
ギリシャでアルテミスの神殿が作られる 紀元前3世紀 アルテミス
海のシルクロードが日本に到達 紀元1世紀頃  
伊勢神宮内宮建立 5世紀半ば デメテルに相当
伊勢神宮外宮建立 アルテミスに相当
志摩の古墳群 4世紀以降平安時代頃まで 前方後円墳は伊勢神宮と同時期
仏教公伝 6世紀  
倭姫命世記 鎌倉時代(中身は平安後期) 伊雑宮に玉柱屋姫命が登場しない
清朝の元 12世紀  

注目点は稲の神と月の神と神様の名前

稲の神の概念は熊野信仰ではなく、神道のオリジナルの様です。面白いのは、豊受大神と豊玉姫命の2者を合わせるとアルテミスとほぼ同一の役割をもった神になること。

丹波国の星の話を無視すれば、豊玉姫命の従者は昴でアルテミスと同じ関係になります。

また、文殊菩薩は稲とは無縁のもので、後からくっつけた物であることがうかがえます。

日本の神様 ギリシャの神様 同一点
大御神 デメテル 太陽神
神話が酷似
「照」と「テル」
受大神 アルテミス 月の神 穀物などの穣の神
玉姫命 昴を司る神 水田に水を導く神
天白神 プレアデスの乙女 昴の7人姉妹
素戔嗚神 ポセイドン デメテルとの関係が酷似
韋夜 イアソン 名前が酷似
神話が酷似 大男を退ける
片足サンダルと片足のわらじ
ダンダラボッチ タロス 巨人 片足を切られる
牛鬼(南伊勢町) ミノタウロス 容姿が同じ
浦島太郎と乙姫 オルフェウスとエウリディケ 神話が酷似